ネイルで連想しやすいのはマニキュアです。日本ではマニキュアのことを「ネイルカラー」とも言います。塗料とするものとしては、「ネイルラッカー」「ポリッシュ」などと言われるものです。
欧米人はネイルケアのことをマニキュア(manicure)と言いいます。ラテン語で手を意味するmanusと手入れを意味するcurをがあわせたもので、本来の意味は手の手入れ全般を意味する言葉でした。
現在のように塗料としてのマニキュアが出来た最初の国はアメリカです。自動車塗装用のラッカーが元となりましたので、原料や製造方法はラッカーとほぼ同じです。合成樹脂のアクリルなどを色付けして有機溶剤を溶いたもので、製造過程で原料に工夫をし、光沢のあるものやラメ入りのもの、質感を多様化したものなど、豊富な種類があります。
マニキュアを塗って乾燥するまでは、有機溶剤による強い臭がします。有機溶剤は引火性があり、高濃度を吸い込むと中毒を引き起こすこともありまあすので、マニキュアを使う場所では、火気は禁物で換気も十分徹底する必要があります。
マニキュアはファッションとしての意味合いが強いのですが、他にも爪の成分の保護や割れの防止と言う利点があります。スポーツ選手などは性別を問わず爪の保護を目的として使っています。例えば野球や重量挙げ、ゴルフの選手などです。
マニキュアを落とすには除光液を使用します。リムーバー、またはエナメルリムーバーとも言います。主成分がアセトンで強い引火性があるため、使用する際は換気など十分な注意が必要です。